|目の下のくま・たるみとは
目の下のくまは普段のお化粧では隠しにくく、疲れて見えたり実年齢より老けて見えたりといったマイナスの印象を与えてしまう悩み深いものです。30代以降の女性の、実に7割がくまを気にしていると言われています。
女性に限らず男性でも、くまやたるみといった目元の悩みを抱える方は少なくありません。
目の下のくまは、原因によって3つのタイプに分けられます。それぞれの原因に合わせた丁寧な治療を行うことで、より早く確実な効果を得ることができます。くまがなくなると顔の印象は非常に若々しく明るくなります。
|目の下のくま・たるみの種類と原因
【 青 く ま 】 (1) 皮膚の菲薄化(薄くなる)
目元の皮膚は他の部分とは構造が異なります。一般的に人間の体の皮膚の厚さは0.5〜3.5mmくらいで、皮膚の厚い背中で2〜3mm。大部分は2mm程度です。これに対して目の下は0.5〜0.6mmと極めて薄く、ちょうどゆで卵の薄皮くらいしかありません。
皮膚は年齢とともに薄くなっていきます。肌の弾力の元となる真皮層のコラーゲンやエラスチンが減少し、肌細胞を産生する力も衰えていき、だんだんと表皮も薄くなっていきます。
目元の皮膚は顔の他の皮膚と比べて3分の1程度と薄く、保水力が低く皮脂腺も少ない上に、1日に1万回以上もまばたきをするために、シワやたるみが起こりやすい部分です。目のまわりに網の目のように細かく張り巡らされた毛細血管は血行不良に陥りやすく、うっ血してくまが目立つようになります。
【 青 く ま 】 (2) 目のまわりの血行不良
目の下の薄い皮膚のすぐ下には毛細血管が網の目のように細かく張り巡らされていて、そのすぐ下には筋肉(眼輪筋)があります。毛細血管には赤い色素のヘモグロビンが、眼輪筋には赤い色素のミオグロビンが大量に存在します。肺で酸素と結合した状態のヘモグロビンは鮮やかな赤い色をしていますが、酸素を細胞に送り届けた後は暗赤色になります。
疲れや寝不足などにより毛細血管が血行不良に陥ると、目の下がうっ血してヘモグロビンやミオグロビンなどの色素が濃くなり、目の下のくまが目立つようになります。
【 茶 く ま 】 色素沈着
目の下の皮膚は0.5〜0.6mmと極めて薄く、ゆで卵の薄皮くらいの厚さの非常にデリケートなところ。皮脂腺や汗腺が少なく角質が薄いため乾いて傷つきやすく、紫外線や摩擦による刺激が慢性的な炎症性の色素沈着を引き起こし、くまになってしまいます。
【 黒 く ま (影くま) 】 たるみ
目元の皮膚は顔の他の皮膚と比べて3分の1程度と薄く、保水力が低く皮脂腺も少ない上に、1日に1万回以上もまばたきをするために、シワやたるみが起こりやすい部分です。
加齢などにより目の周りの筋肉(眼輪筋)が弛み、眼球のクッションの役割をしている下まぶたの脂肪(眼窩脂肪)が前にせり出すことで膨らみでき、目の下に影ができてくまができるのです。
頬の皮膚や脂肪がたるんで下がってくると、目の下にできてしまった膨らみとの段差ができて目の下のたるみが強調され、影がより濃くなります。